前回はTraffic Manager President Editionの設定について書きましたが、今回は交差点ごとの設定事例を解説します。
8/6にMODVerUPによる新機能について追記
SSのUIが旧Verのもありますが、基本的には同じです。
MODはこちら
Traffic Manager President Edition
高速道路のICをスムーズにする
高速道路のICをこのように設置しました。ランプと6車線道路が合流しています。赤○の車線矢印が左右になっていますが右は必要は無いので車線矢印の変更で左だけにします。
車線矢印を変更しました。そのままだと交差点扱いで信号が自動で設置されてしまいます。必要ないので信号の付け外しから外してしまいましょう。
信号を外しました。更にLine connectorを使い、高速から降りる車両の合流をスムーズにします。奥からの車両を左車線に入らせないように、手前からの車両は左車線に誘導します。
交差点を作ると、横断歩道も勝手にできてしまうため、歩行者を横断させたくない場合はJunction restrictionから横断を禁止にしてしまいます。これでスムーズになりました。高速道路のICだけでなく、立体交差点などにも応用できます。
歩行者を歩道橋に誘導する
上で横断歩道を禁止にしましたが、このように使うこともできます。
そこでJunction restrictionで付近の横断歩道を使用禁止にします。
しばらくすると、歩行者は横断歩道を使わなくなり、歩道橋を使ってくれるようになりました。(使わない横断歩道標識は消せればいいのだが)
右折信号を設定する
時間設定付き信号→設定する交差点をクリック→時間設定付き信号の設定でこのような画面になります。状態の追加をクリックして設定していきます。
信号機の横のモード変更を2回クリックして右折信号を設定するようにします。信号をクリックしてまずは上下の直進左折を青に、右折を赤にします(
デフォルトだと信号の最長時間が1秒で、切り替わる暇もなく機能しないので必ず設定しましょう。自分は20秒にしています。 (交通量に応じて自動で短くなるので長めの設定が良いです)
新機能のAfter min. time~の項目はデフォルトのflow ratio<wait ratioに設定します。(詳細は後述)
設定が終わったら追加をクリックします。
更に状態を追加して、次は上下の右折信号の設定です。最長時間は自分は8秒にしています。これも終われば追加をクリック
同じように左右の路線も設定して追加していきます。VerUPで右に回転、左に回転の項目が追加され、便利そうに思えますが全部の状態が回転するためここでの設定には使えません。設定が終わったら開始をクリックします。
この交差点に右折信号ができました。
歩車分離式信号にする
上の交差点を更に歩車分離式信号にします。状態を編集するには開始した信号を停止する必要があります。
状態の追加で歩行者信号を設定。最長時間も忘れずに。
開始で歩車分離式信号になりました。
歩行者通行時以外は常に左折できるようにする
更に上の交差点を設定します。歩車分離式にしたので歩行者信号が青の時以外は常に左折できるようにします。再度停止して編集します。
モード変更で直進と左折も分割します。上下の信号が青の時、左右も左折できるように設定します。他の状態も編集し、同じようにしてください。
このままだと、左折車両に直進や右折車両が割り込むのでLine connectorも使い割り込まないようにします。
右折信号あり、歩車分離式、歩行者青以外は常に左折可能な交差点になりました。
路面電車の通る交差点では、路面電車用の信号も個別に設定することもできます。
時間設定付き信号新機能
Ver1.10からの新機能です。
これまでは最短~最長時間の間の信号切替タイミングは平均流量と平均待ちで決まっていました。信号待ち車両が通過車両より多くなると信号が切り替わっていたわけです。
最低時間が経過するとカウント開始
信号待ち車両が通過車両を上回る(もしくは最長時間が過ぎる)と、信号が切り替わる。
これまでは交通量に応じた信号切替設定はこのようになっていましたが、VerUPによりこの切替パターンを変更することが可能になりました。
flow ratio < wait ratio
デフォルトはこれまでと同じです。上記のように信号待ち車両(wait)が通過車両(flow)を上回ると信号が切り替わります。
flow ratio>0
1台でも車両が通過すると信号が切り替わります。列車の信号でこれを利用すると単線路線での列車交換待機が可能になります。詳しいやり方はこちら
wait ratio>0
1台でも車両が信号待ちすると信号が切り替わります。交通量が多い側と少ない側のある交差点で、少ない側に車が来たときだけ信号切替ということが可能になります。
flow ratio=0
1台も車両が通過しなくなると信号が切り替わります。全ての車両が通過させてから信号を切り替えたい交差点に
wait ratio=0
1台も信号待ち車両がない時に信号が切り替わります。
時間設定付き信号の補足
信号設定はコピーすることができます。コピー元の交差点を選択し、コピーをクリックした後、交差点をクリックすればコピーされます。コピーは同じ種類の交差点にしかできません。(十字交差点の設定をT字交差点にコピーはできません)
この信号に交差点を追加とありますが、これをクリックして交差点を選択すると、その交差点が同じ設定グループに入り、信号を設定して開始すると複数の交差点が一斉に開始するようになります。
ただし、コピーではないので赤青の設定はされていません。(そちらの設定をコピーしたい場合はコピーしてから追加しましょう)
また交差点を追加するとコピーできなくなるので注意
車両規制の運用
奥に貨物駅、手前にゴミ焼却場があるためトラックとゴミ収集車の往来が活発な道路です。そのままだとゴミ収集車がトラックの渋滞に巻き込まれて効率が低下するため、ゴミ収集車と緊急車両は右路線のみの通行許可にし、トラックの渋滞に巻き込まれないようにしています。
この道路は左上が中央へ、右下が住宅街ですが、サービス車両と緊急車両以外は通行禁止にし、鉄道を使わないと中央へ行けないようにしています。これでも住宅街としてきちんと機能しています。応用すれば、車両通行規制あるヨーロッパの中心街みたいなことも可能かな?
車両規制しても通行してしまう車両があることについて
上のSSの車両規制ですが、手前の出入り口の道路だけで良いのでは?と思うかもしれません。しかし、それではたまに禁止にしている車両が通行してしまうのです。
おそらく車両規制には移動距離にペナルティを付けるだけなのではないかと思います。なので短い距離の車両規制だと、本来なら1の距離になるところを10になる程度で、それ以外の手段が10より大きくなるなら車両規制の道路を通行する選択してしまうのだと思います。
完全に禁止したいのなら上のように長い距離を規制する必要があります。ただし、緊急車両はかなり長い距離の規制をしても通ることがあります。
以前ならこのようになっていましたが、VerUPにより厳密に交通規制もすることができるようになりました。
デフォルトは中で、以前と同じ程度の交通規制です。高くするほど移動距離ペナルティ?が大きくなり、Strict(厳密)にするとペナルティが∞となるため、短い距離の交通規制であっても規制した車両が一切通らなくなります。(即時適用されないため少し時間がかかります)
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三興になりました!ありがとうございます
返信削除いつもありがとうございます。
返信削除TM:PEについてよくわかりました。ありがとうございました。
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